MBAと仕事術を図解でお届け

ビジネスノウハウと背中を後押しするメッセージ

【MBA】財務会計論⑥

f:id:craid_k:20201016040735j:image

既に「1学期を終えて」を書き終えたので、燃え尽きてしまった感があります😅

でも気を取り直して、財務会計論Week6で学んだことを紹介します!

「株式取引と報酬」がメイントピックです。

 

講義内容:

1. 株式取引
2. 株式報酬
3. 配当
4. 包括利益
5. リース
6. 退職給付制度

 

今回は1-3からまでを紹介。

 

結論:

 資金調達バランスの維持+目的にあった株式報酬=成功

 

1.株式取引

資金調達バランス企業の資金調達方法は主に以下の2つです。

  1. 借入
  2. 株式の発行

テキストには、「一般的に、企業はおおよそ半分を借入、半分を株主から資金調達します。」とありました。企業を身体にたとえると体の50%近くが株ということですね。身体の60%が水と考えると、その重要性が良くわかります。その割合を維持する為に水分補給するのと同じように、定期的な資金補給が必要なわけですね🤔

 

ぼくが見た企業の多くは借り入れが70%からそれ以上でした。バランスを崩しちゃっていますね。成長中の企業で積極的に投資している場合もありますが、「現金が手元になくて返済ができない」とか、「下請けに支払いができない」とか、「開発にかけるお金がない」とかいったようにならないよう、しっかりと資金調達の知識をつけたいところです。

 

「株はあまり詳しくないんだよね」とか言っていられないですね…。逆にしっかり株について理解して、上手に利用すれば資金調達バランスをしっかり維持できるんですね🌟

 

株式の種類主に優先株式普通株式に分けられます。

「優先」って聞くと「普通」よりすごく良さそうなイメージがありますよね。航空券でいうところの「優先搭乗」とか「特別ラウンジ利用権」とか。優先株式で優先されるのは「配当」と「清算」になります。

 

配当:配当金の総額が決まると、まず優先株主分の配当金額が確保されて、残りを普通株主に分けます。また配当が支払われない年の分を繰り越して、配当が支払える年にまとめて支払うパターンもあります。

 

清算:企業が倒産して資産を清算することになった場合は、まずお金を貸している債権者、次に優先株主、最後に普通株主の順で清算金を受け取ることになります。

 

これだけ見ると優先株式の方がいいじゃないかと思うかもしれませんが、重要な違いがあります。それが「議決権の有無」です。実は優先株式には議決権がなく、経営に口出しすることができないんです。つまり「配当は優先して払うから、口は出さないで」ということですね。

 

 2.株式報酬

ストックオプション⼀定期間、あらかじめ定められた価格で普通株式を購⼊することができる権利。例えば、1株$10で買う権利を持っていて、それが5年後に1株$20の価値になれば、その差額1株あたり$10の利益を得ることができるということです🌟

 

これが10倍になったら?100倍になったら?夢がふくらみますよね!講義では、資金の少ないベンチャー企業が優秀なエンジニアを引き止める為に、「いまは高い給与は払えないけど、ストックオプション付けるから、一緒に株式上場を目指そう!」といったかたちで使っていると紹介してくれました。なるほど💡

 

メリット:将来の株価上昇をモチベーションに一生懸命はたらくようになる。現金報酬とは違って、企業価値向上の意識を高められる。

 

デメリット:「利益が確定するまでの間だけ株価が上がればいい」という、目先の利益しか考えない役員や従業員を生む可能性がある。

 

現金配当投資家は配当の支払いに敏感です。なぜなら配当の増加は将来の業績について見通しが明るいというサインになって、株価の上昇につながるからです。裏を返せば、配当の削減は株価を下げてしまうので、企業は必要がない限りは、配当を削減することはしないことになります。

 

株式配当:文字通り、現金の代わりに株を分配します。「株主に還元をしたいけど、現金が十分にない。でも将来に期待を持ってもらう為に、積極的な姿勢を見せたい!」という成長期の会社が多いようです。

 

株式分割ドラえもんの秘密道具に「半分こ刀」があります。これで切るとどんな物でも2つにすることができます。そして切れば切るほど体積は半分になっていきます。株式分割で2つに分割した場合は、株価が半分になります。しかし各株主は2倍の株式数をもつことになるので、所有割合は変わらないままです。1000円札を500円2枚に両替したみたいなイメージ。

 

これを聞いて最初は、「えっ?なんで両替?」と思いました(笑)。ですが、株価が上がりすぎて買ってもらえなくなることをふせぐことが目的と聞いて納得🤔

1株10,000円で100株から買えるとすると、1,000,000円必要ですが、株式分割で2分割すると500,000円から買えるわけです。個人投資家にとってはこの金額の方が手が出しやすいですよね。より多くの人に株を買ってもらいたいというメッセージになるんですね🤔

 

ただの両替であれば、総額が増えることはないですが、株を買ってくれる人が増える可能性があります。すると時価総額(株価×株数)が上がり、結果として株価もあがることがあるそうです。業績が改善した訳ではないので一時的のようですが…。

 

自社株買い:企業が自社株を買うということは、「自社の株価が安すぎると考えている」というメッセージを送ることになります。わざわざ高いときに自社株を買う必要はないからです。つまり「いまがお買い得」ということになるわけです。

 

株主にとっての報酬

  1. 企業に株式を売る選択した場合:売却代金を受け取ることができる。
  2. 売らないで持ち続ける選択をした場合:お買い得感で株価が上り、その分の利益を得ることができる。さらに、自社株には配当はされないので、その分、分け前(配当金)が増える。

最初は「なんで自社株買いが株主還元になるの?」と思っていましたが、説明を聞いて納得しました。たしかにこれなら株主還元になるし、持ち続けたくなりますね。

 

企業にとってのメリット

  1. 買収対策ができる。
  2. ストックオプションとして活用できる。
  3. 株価上昇が期待できる。
  4. 流通株式の数が減ることで、1株当たりの利益が上がる。

いままでは、自社株買いは守りのイメージでした。しっかりと投資家へアピールして、さらに株価上昇も見込んだ戦略なんですね🌟

 

まとめ:

 資金調達バランスの維持+目的にあった株式報酬=成功

 

次回、マーケティング基礎⑥」につづく。