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【図解×解説】人生の勝算

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こんな人にオススメ

  • 運命なんかに負けたくない
  • 努力が報われないと感じる
  • 人生の荒波に迷っている

 

結論:

情熱と努力次第で

どんな高みにだっていける

 

楽しみ方:

忙しい方→図解だけチェック(1-2分)

詳しく知りたい方→解説もチェック(8分)

 

目次:

 

著者紹介:

2010年早稲田大学政治経済学部を卒業後、UBS証券株式会社に入社。2011年、UBS Securities LLCに移りニューヨーク勤務を経た後、2013年に株式会社ディー・エヌ・エー入社。“夢を叶える”ライブ配信プラットフォーム「SHOWROOMショールーム)」を立ち上げる。2015年に当該事業をスピンオフ、SHOWROOM株式会社を設立。ソニー・ミュージックエンタテインメントからの出資を受け、合弁会社化。現在は、SHOWROOM株式会社・代表取締役社長として、SHOWROOM事業を率いる。2017年6月には初の著書「人生の勝算」を出版、Amazonベストセラー1位を獲得。(https://schoo.jp/teacher/1121参照。)

 

絆が大切

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①スナックの客は人との絆にお金を払う

スナックにはそれほど特別なお酒やおいしい料理もありません。ごく簡単な乾き物が出てきたり、ママが作ったアットホームな煮物が出てきたりするくらい。では一体何を求めてお客さんは訪れるのでしょうか?それが絆です。

スーパーや八百屋さんに行って、欲しい食材を買うのが「モノ消費」。そして、スナックのママや集まる人との絆にお金を払うのが「ヒト消費」。景気が悪くなると買い物を控える人が多くなるので「モノ消費」は景気に大きく左右されます。しかし「ヒト消費」の場合は、そのヒトに会いたくて行ってるので、景気に左右されません。

コロナの影響で、飲食業界は大打撃。その中にあっても変わらずに利益を上げている企業があります。その多くが、商品以外にも魅力を持っています。温かい雰囲気、居心地の良い空間、そこに集まる気ごころ知れた仲間などです。

商品自体の魅力を伝えることはとっても大事ですが、景気や流行は常に変わり続けます。コントロールできない運命に打ち勝つためにはしっかりとした、お客さんとの絆づくりが必要不可欠です。

 

AKBが強い理由は絆。白地図は絆を強くする

スナックの本質を体現しているのが、AKBグループ。これはコミュニティビジネスと呼ばれ、「余白」と「常連客」が重要です。

スナックでいうと余白が「ママ」です。ママはズボラだったり、開店しているのに寝てしまったりします。常連客はそれを見て「しょうがいないぁ」と言いながら、頼まれてもいないのに店番をしたり、あとから来たお客さんにお酒や食べ物を提供したりします。「余白」とは「つい埋めたくなってしまう不完全さ」です。

AKBでいうと、「余白」がアイドル、「常連客」が熱烈なファンです。未完成のアイドルは白地図のようです。ファンは未完成だからこそ「応援してあげなきゃ」という気持ちになるわけです。

さらに白地図は自分色に染めれることが可能で、自分もストーリーの中に入り込むことができます。それがアイドルとファン、ファンとファンの間に絆を生み、超人気を生み出します。

容姿端麗で非の打ちどころのない人は地図帳のようです。すべて必要なことがすべて書き込まれていて完璧です。すると「自分がいなくても大丈夫」となってしまい、熱烈なファンの心をつかむのが難しいのが現状のようです。

 

ファンと絆を作ればヒットを支えてくれる

常連ファンは運営側であるかのように熱心にグループ全体を応援したりしてくれます。それ以外にも、誕生日企画や総選挙を応援するためのアピール動画を作ったりします。そこには企業と顧客という概念がなく、一体となっているので絆が非常に強くなります。

「えんとつ町のプぺル」で有名な西野さんもサロンを作っていて、メンバーを巻き込んで作品をつくりあげています。それによって映画を大ヒットさせることに成功しました。

自分が携わった映画や絵本があったら、必ず行くし、買いますよね。なにより一緒に苦楽を共にした人は「なにがあっても応援しつづけたい!」ってなります。

 

絆から生まれる共通言語が成功を永続させる

ここでいう共通言語は、暗黙の了解みたいなものです。これが出来ると本当に強いです。例をあげるとドレスコードや応援アイテム、キーワードみたいなものです。

ぼくが仲良くしているTwitter仲間には「朝活」という共通言語があります。このハッシュタグを見るだけで「この人も仲間だ。嬉しい!一緒にがんばろう!」ってなります。毎朝、挨拶し合う中で、ずっと前から知っているような気持ちが湧いてきます。

お互い、有益な情報をシェアしあったり、励ましあったり、教え合ったりする成長のサイクルが生まれ、その輪がどんどん広がっていきます。まさにWinWinの関係です。これが成功を永続させるために必要不可欠です。

 

正しい努力

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①勉強よりも人に好かれる努力

初めての職場は建設会社の現場。現場監督として派遣されました。しかし実際は何も分からない新米です。熟練の職人さんたちと対峙するには、ぼくはあまりに無知でした。大学で学んだ知識は全く役に立ちませんでした。

重要なのは人に好かれるスキル。現場では何十、何百という職人さんたちが出たり入ったりします。それをまとめる方法を知る為に、先輩を観察しました。するとそこには確かな信頼関係がありました。あの監督に言われたら、なんとかしてあげたい。一緒に良い建物を完成させたいと思わせる関係がありました。

先輩は常にまわりを観察しつつ、誰よりも先回りして、必要な段取りおよび指示をし、働きやすい環境を提供していました。それから時間を見つけては職人たちと談笑していました。

勉強によって詰め込まれた知識ではなく、気遣いとコミュニケーションこそが重要だということに気付きました。

どんなにスゴイ現場監督がいても、職人さんがいないと何もできません。しかし職人さんと一致すれば、建てられないものはないはずです。

 

②当たり前のことを圧倒的な熱量でやる

当たり前をやり続けることが勝利への道です。ぼくは生まれながら喘息を患っていました。学校はいつも休みがち。強かったのは負けたくない気持ちだけ。

そんな自分を変えたくて、中学時代はバスケ部に入りました。先生からは続かないと思われていたようです。

強くなるためひたすら走り続けました。足が遅かったから誰よりも長く走りました。人の何倍も走りました。気づいたら、校内で1番になっていました。そして長年悩まされた喘息を克服していました。

当たり前のことをやり続ける人は少ないです。だからやり続けるだけで大きな差が生まれます。

 

③お客さんに選ばれるルールを理解する努力

建築という仕事柄、メーカーや業者からたくさん営業が来ます。でも90%はメリットのない内容。限られた時間の中で、ムダはできるだけ避けたい。だから不要と思われる電話は出ないようにしました。

みなさんは「どんな人だったら電話をとりたくなりますか?」

ぼくの場合は、すぐに商品や知識を売り込もうとする人よりも、現場のニーズを汲み取ろうとする人たちの電話をとりたくなります。

何がなくてもオフィスや現場に足しげく通い、ニーズを理解した上で提案してくれる営業さん。その説得力は段違いでした。

お客さんを想像し、お客さんが守って欲しいルールを理解し、戦略をたてる。これが仕事というゲームで勝利するための必勝法です。

 

④ハード面だけでなく人当たりセンスを磨く

人当たりが良く、有益な情報をくれる人、特にこちらの時間を尊重し、時間を奪わない人を好んでました。

職人が大勢いる日中はとにかく忙しい。1分も無駄にしたくない時間帯に、難しい話をされても迷惑なだけです。

日中は必要なときだけ手短に。職人が帰る17時過ぎに、有益な情報や楽しい話を聞かせてくれる人は特に高く評価し、発注してました。

最終的な判断は「誰に仕事を依頼したいか?」です。商品の差が明白でない限り、人情や愛嬌が最後の決め手です。


コンパスが重要

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コンパスがモチベーションを与えてくれる

熱意はあらゆる仕事術に勝ります。ビジネス専門知識、分析力、語学力、どれも武器になります。しかし熱意はそれを超える可能性を秘めています。

熱意ですべて解決するわけじゃありませんが、熱意を持つ人には誰もが魅了されます。スティーブ・ジョブズイーロン・マスクのように。

圧倒的な熱意は人を魅了し、革命を起こす力を持っています。あなたのコンパスはあなたがもっとも熱意を感じるものの中にあります。

 

コンパスがあれば頑張りどころが分かる

「努力したのに報われない」と感じたことありますか?わたしはたくさんあります。それを解決する方法が「見極めてやり切る」です。

もし金が眠る鉱山が目の前にあったらどうしますか?力自慢の方は早速掘り始めるかもしれませんが、やがて疲れてあきらめてしまいます。これが昔のぼくです。

今はまず調査から入ります。鉱山の特徴、発掘事例、探索機など、手に入る限り情報を集めてチェックします。それから成功者や地元の人からヒアリングしてまわり。仮説を立てて、ポイントを絞っていきます。小さく試して、仮説が正しいことが分かれば、見極め完了。あとは金が採れるまで、全力で掘り続けます。

「見極めてから、全力をそそぐ」ことがポイントです。これがあなたとの行動指針、つまりコンパスとなります。

 

コンパスがあれば荒波でも迷わない

人生という荒波では方角を見失ってしまうことがたくさんあります。例えば、MBAで必死に勉強していますが、目的は家族を幸せにすることです。「家族が一番大事」というコンパスさえ持っていれば、勉強の忙しさに追われて家族時間を疎かにすることはなくなります。

ヘッドハンティングで給与が、2倍になるオファーが来ました。あなたならどうしますか?

前田さんのお兄さんは実際このようなオファーを受け取りましたが、即座に断りました。理由は「家族が第一」と決めていたから。給与が2倍になるかわりに、家族との時間がとれないようなことはしないと決意していたからです。これが彼のコンパス。軸をしっかり持つ人は荒海が来ても決して迷いません。

 

コンパスがあれば全力で走りきれる

終わりを意識をすると全力で生きられます。15歳のとき、白血病で父が亡くなりました。止まったままの父の年齢に追いつくまであと8年。あの日から、死を意識しない日はありません。運命を恨んだりもしました。でもいまではそれが原動力です。死を意識してるから、1分も無駄にしたくない。フルパワーでやって、死ぬまでに、家族はもちろん、関わってくれたみんなを、全力で幸せにしたいです!

 

前田さんはこの本を書こうと思った理由をこう綴っています。

「人生というドラマの中ではしばしば、自らではコントロール不能な何らかの外的要因が、一見打ち手のなさそうな試練を与えてきます。そこで、決して、運命に屈してほしくない。突如立ちはだかる壁やハンディキャップは、後天的な努力によって必ず乗り越えられる。世間との競争にとらわれずに、他でもない、自分の運命と真剣勝負で向き合ってほしい。人ではなく、運命に負けないでほしい。そんな思いで、この本を書くことを決めました。」

前田さんはそんな思いで”夢を叶える”プラットフォーム「SHOWROOM」という作り上げました。これは情熱と努力次第で夢を叶えることができるようにするプロジェクト。このプロジェクトに込めらた思いがこの言葉。

 

情熱と努力次第で

どんな高みにだっていける

 

運命と戦うすべての人へエールよ届け!!