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【MBA】言葉にできないをかたちに

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<推薦図書⑧>

「知識創造企業」

著者: 野中郁次郎

         竹内弘高

発行所: 東洋経済新報社

 

あらすじ

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日本企業はなぜ成功したのか?「言葉にできない」をかたちにしていく工程を徹底解明。

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ここから学べるMBAの原則

 

<結論>

言葉にできないをかたちにすることでヒット商品が生まれる

 

事例①ホンダシティ

「冒険しよう」をコンセプトに新しい車をつくることに。若い技術者中心でチームを結成

 

<トップが掲げたスローガン>

「低価格だが安っぽくない、既存モデルと根本的に異なる車を開発しよう」

 

<「言葉にできない」をかたちにするステップ>

1.体験共有

「ワイガヤ」と呼ばれる3日間の合宿で、

「言葉にできない」体験を通して共有する

 

2.体験をイメージにしていく

冒険しよう

車が生命体ならどのように進化するか🤔

車は球体に進化!

  • 短く背が高い車
  • 軽くて値段が安い
  • 中が広々で頑丈

「マン・マキシマム、マシン・ミニマム」

「トールボーイ」

ボヤっしたイメージを言葉に!

 

3.イメージをかたちにする

  • 車内空間をできるだけ広くする
  • そのための小さなエンジン
  • コンパクトで背が高いデザイン

これが大ヒット😲フィットやN-BOX

その思想から生まれている。

 

事例②ホームベーカリー

ステップを3回繰り返してようやく実現。

<1回目>

働いている女性が多く、食事が簡素化されて

栄養が乏しくなってきている。

食事準備を簡単かつ栄養豊かなものに!

イージーリッチ」がコンセプトに。

試作品の味は、リッチとは言えなかった

 

<2回目>

熟練パン職人の下でパン作り体験。

生地を練るノウハウ

「ひねり伸ばし」と表現。

  • パン生地を練るヘラの動き
  • 生地をひっかけるウネ

リッチにふさわしい味に!

あとはコスト

 

<3回目>

コスト削減の鍵は高温で発酵が進みすぎないよう生地を冷やすクーラー

あとからイーストを入れる「中メン」

という手法を発見👏

イーストを途中で入れる仕組みで特許取得!

ついにコストもクリア👍

 

手軽さと豊かな味わいで大ヒット🎊

 

<まとめ>

言葉にできない経験を共有し、イメージにすることで、

驚くようなアイデアが生まれる

 

次は革新を起こす人について。

次回「企業家とは…」につづく。