MBAと仕事術を図解でお届け

ビジネスノウハウと背中を後押しするメッセージ

【MBA】財務分析③

f:id:craid_k:20201229055251j:image

今回は財務分析Week3で、講義内容は金利と財務計画でした。財務計画は作業メインなので、今回は金利をテーマに書きます😊講義のあとはより世界のニュースを注意して見るようになりました🌟新しい気づきがありますように💡

 

結論:

金利から世界の変化が見える

 

1.金利ってどうやって決まる?

覚える式はこれだけ!

(1+R)=(1+rp)×(1+rr)×(1+ri)

 

R:名目金利

rp:投資家が期待する純利率

rr:リスクプレミアム

ri:インフレ(物価上昇)率

 

この式によると、金利は投資家の期待する利率に、リスクとインフレの影響を加味して決められるということです。 

 

つまり、「ニュースで金利が上がりました」

と聞いたら、これらのどれかが要因になってるというわけです。

 

講義の中では、先生が「最近アメリカで金利が上がってる理由は何だと思う?」と質問しました。色々な意見があったけど、「アメリカ大統領選挙でバイデン氏有利の報道が流れたから」という意見が多かったです。彼の政策や支持グループの影響でインフレが進むと考えたようです🤔

 

最初に紹介した式を分解してみるとその成り立ちが見えてきます。

 

R:名目金利

インフレ(物価上昇)が加味される前の状態。例えば、「自動車ローンの表面利率は9%」という風に使います。

r:実質金利

インフレが加味された後の利率。仮に、1年に車の価格が5%上昇した場合、 購買意欲が低下する恐れがあります。つまり貸し手は、期待している9%の表面利率よりも、低い利率を手にすることになります。

 

実質金利は以下の2つで構成されています。

rp :投資家が期待する純利率

rr :投資のリスクプレミアム(リスクが高いほど、高い利率が求められる)

 

式にすると…

(1+r)=(1+rp)×(1+rr)

 

フィッシャー効果:
著名な経済学者であるフィッシャーが名目金利、インフレ及び実質金利の関係を理論化したのが下の式です。


R:名目金利

r:実質金利

ri:インフレ率

 

(1+R)=(1+r)×(1+ri) 

 

さっきの実質金利の式をあてはめると…

(1+R)=(1+rp)×(1+rr)×(1+ri)

 

これで最初の式が出てくるわけです🤔

 

誰かにお金を貸す場合、ローン期間中に2つのリスクに直面します。

• インフレ
金利の変化

 

だから、実質金利を求める投資家は、リスクに見合うだけのインフレプレミアム(高い利回り)を要求するわけです。

 

なので長期社債(企業が投資家に返済義務のある借金をする場合)の最終利回りは下記のような式になります。

最終利回り = 実質金利
+ インフレプレミアム
+ 金利リスクプレミアム

 

なにかに似ていませんか?

 

言い回しは違いますが、

最初に書いた式と同じなんです💡

 

つまり金融商品金利は同じ要素で成り立っているわけですね🤔

 

2.投資家から見る金利の世界

この記事について書いてる間、以前インタビューさせて頂いた投資プロフェッショナルの永野氏の言葉を思い出しました。

ー思わず時間を忘れて夢中になるものは?

永野氏: 相場を見ることです。

なぜかというとマーケットは

必ずどこかでつながっていて、

世界で起きていることが

そのままあらわれるからです。

為替レートや金利の変化といった

お金の流れから世界の変化が見えるんです。相場の仕事がきっかけで、世界のニュースや歴史に夢中になりました。

投資家から見る為替レートや金利は数字以上の意味を持っています。

世界のニュースを誰が、どのように受け取り、どのようなアクションを起こし、金利にどういう影響が出そうかというところまで分かるわけですね。

もしかするともっともっと先の世界の変化が見えてるのかもしれません🌟そう考えるとワクワクがとまりません😆もっと学び、研究し、経験を積んで、そんな世界を見てみたいです👍

 

まとめ:

金利から世界の変化が見える

 

次回、「組織行動論④」につづく。