【MBA】組織行動論③
今回は組織行動論 Week3で、テーマは「組織デザイン:構造と文化」。みなさんが所属している組織には様々な特性があり、どのタイプが望ましいか、どんな文化を育むべきを判断するのも経営者の役割です。ご自身の職場や学校、家庭をイメージしながら読んでもらえる嬉しいです。新しい気づきがありますように🌟
結論:
組織構造は体、組織文化は心。
2つが揃うと怖いものなし!
1.組織構造は体
講義ではテキストから組織構造デザインの要件だったり、環境による影響、組織タイプなどを勉強しました。それらを分かりやすく説明するにはどうしたら良いかと考えたときに見つけたのがこれ!
あらすじ:
これはあなたの物語。
あなたの体内からだの物語──。人の細胞の数、およそ37兆個(新説)。
細胞たちは体という世界の中、
今日も元気に、休むことなく働いている。
酸素を運ぶ赤血球、細菌と戦う白血球……。
そこには、知られざる細胞たちのドラマがあった。
新たな細胞、新たな細菌やウイルスの登場により、物語は新たな展開に!擬人化モノの新定番、
大人気コミック「はたらく細胞」のテレビアニメ第2期!誰もが共感できる、体内細胞擬人化ストーリー
https://hataraku-saibou.com参照。
誰もが共感できる理由は、誰もが何かの組織に属していて、「はたらく〇〇」の経験があるからだと思います。
すべての細胞がいるからこそ、外からやってくる病原菌やウィルスをやっつけることができます。それと同様に会社組織もすべての社員が活躍してこそ、ミッションを果たすことができるということですね🤔
主な組織構造と特徴:
1.機能別:
Understanding and Managing Organizational Behaivor 500ページ EXHIBIT 16.2参照
組織の中で同じ役割をする人たちをまとめてグループをつくります。(例︓ マーケティング; ファイナンス)。組織がまだ小規模のときにはこのタイプが多いです。赤血球チーム、白血球チームみたいな感じですね😊
⻑所:
- 役割がはっきりして、効率化につながる
- コミュニケーションの壁がない
- 管理者も同じ専門なので、管理しやすい
短所:
- 幅広い製品やサービスに対応しづらい
- 特殊なニーズに合わせて製品やサービスを調整することが難しい
- 専門分野だけの狭い視野になりやすい
2.部⾨別:
Understanding and Managing Organizational Behaivor 502ページ EXHIBIT 16.3参照
※この他に、マーケット別や、地域別もあります。
組織が大きくなっていくに連れて、機能が増えていきます。その機能の集まりが部⾨になります。白血球チームと赤血球チームで、免疫細胞部門をつくるというかたちですね👏
長所:
- 機能別の活動を特定の製品やサービスに集中させることを可能する
- 全体としての組織管理と説明責任の強化を可能とする
- 報奨とパフォーマンスとの結びつきがより現実的なものとなる
短所:
- それぞれの部門で管理コストがかかる為、高くなる
- 部門間で予算や人材の取り合いが発生しやすい
- 部門目標を優先してしまいがちになる
3.マトリクス:
色々な部門から専門家が集まって作る特別編成チームです。機能別と、プロジェクト別、2人のボスがいるのが特徴です。新型ウィルスに対抗する為に、白血球、赤血球に加えて、色々な細胞がチームに加わるイメージです👍
長所:
- プロジェクトにあった人材配置ができる
- 高い自立性を生み出せる
- 様々な顧客ニーズに答えられる
短所:
- 2人のボスから同時に仕事が来ると混乱する
- 仕事が増え、オーバーワークになりがち
- 要求されている仕事がはっきりしない
ケーススタディでは、有名なコンサルタントだった主人公がCEOに着任し、過去の成功体験を活かそうと、しっかりとした調査をする前に組織改革を実施します。しかしことごとく失敗。1番の理由は自分のノウハウを活かそうとするだけで、そこで働く人々の特徴を活かす工夫をしなかったからです😖
他で成功したから上手くいくとは限りません。大切なのはそれぞれの特徴を知り、可能な限り組織とそこに所属する社員の良さを引き出せる組織構造をつくることですね🌟
2.組織文化は心:
組織構造で体づくりができても、心が伴わないと、真価が発揮できません。はたらく細胞でたちはみんなが「体を守りたい!」という気持ちで、一致しています。だから強敵も退治できるわけですね。イヤイヤ戦ったら勝てるわけないですもんね😅
強い組織文化、つまり強い心を築き上げるために以下のステップをお勧めします。
- 組織文化をかたちづくるものを知る
- 目指すべき組織文化を思い描く
- どうやったら共感してもらえるかを考え、あらゆる方法で伝える
組織文化をかたちづくるもの:
1.価値観:
- 最終価値: 組織が望む到達点 (例: 収益性; 品質; 卓越性; 正直で倫理観のある会社)
- 手段価値: 従ってほしいと願う、望ましい姿 (例: 勤勉; 伝統を重んじる; 責任感; 革新的)
2.規範:
- 時間をかけて形成される非公式な期待
- メンバーがどのように行動すべきかに影響(例: 礼儀正しい、適切な情報共有)
目指すべき組織文化とは? :
- 変化を機会としてとらえる
- 社員と会社が⼀体になっている
- 失敗を恐れず挑戦する姿勢
- 強みに活かす努力
- 社員を資産として大切する
どうやって⽂化を伝える?:
- 物語: 聖書の登場人物、歴史上の偉人、創業者の逸話など
- 象徴: シンボルマークやモニュメント、オフィスのスタイル、ドレスコードなど
- ⾔語:専門用語; 公式vs.⾮公式; 階層主義vs. 平等主義など
- 儀式: 学位授与式; 年次のクリスマスパーティー; 授賞式など
ぼくの場合は、夫婦関係をイメージするとしっくりきます。お互い全く異なる文化の中で育った2人なので、結婚当初はすれ違いも多かったです。それでも一緒に困難を乗り越えていく中で、価値観や行動指針が一致していきました。10年を超えたあたりから、同じ言葉が同じタイミングで出てくることが多くなりました🤣
ぼくがとった行動は
- 妻をかたちづくってきた文化を知る
- 目指すべき理想の家庭像を思い描く
- どうやったら共感してもらえるかを考え、あらゆる方法で伝える
もう乗り越えられないんじゃないかと思ってしまうようなことも多々ありましたが、結局乗り越えることができました。これは最高のパートナーのおかげです。まさにぼくの心です。強い心さえあれば怖いものなし!
まとめ:
組織構造は体、組織文化は心。
2つが揃うと怖いものなし!
次回、「財務分析③」に続く。