【MBA】財務分析②
Week2のテーマは「お金の時間的価値」です。以前、財務会計論でも少し触れましたが、今回はその応用編。まるでタイムマシーンに乗ってるかのように現在と未来を行ったり来たりします😊
結論:
現在価値は、投資分析の鍵
なぜお金の価値が変わるの?:
クイズ:現在の1万円は将来の1万より価値があります。なぜでしょうか?
答え:1万円を投資に回せば、時間が経つと利息を受け取れるから!
もし利率が8%だと、1年で800円の利子がつきますよね。だからその分価値が高いわけです😊
図にするとこんな感じです。
これだけだと「まぁ、そうだよね…だから?」ってなりそうですね😅
お金の時間的価値の知識は何に役立つの?:
分かりやすくするために生活にあてはめてみましょう。まずはお金の出入りを考えてみます。
出て行くお金:
- 食費
- 水道・光熱費
- 通信費
- 車
- 日用品
- 教養・教育
- 趣味・娯楽
- 衣服
- 医療
- 交通費
- 住宅ローン
- 保険
入ってくるお金:
- 給与
- 積み立て預金
- 年金
- 副収入
同じタイミングで出入りするお金はどのくらいあるでしょうか?カードでまとめて引き落とす場合以外はほとんど別々のタイミングだと思います。
つまり本来は家計簿のように単純に足したり、引いたりできず、時間の差を考慮しないといけないわけです🤔
家計簿であれば短期間で、金額も少額のものが多いので、大きな影響はでないかと思います。しかし企業の場合は額が大きいので、投資できるお金を眠らせるわけにはいきません😅
そこで時間の差を考慮して、比較するわけです。たとえばタイムマシンに乗って、1年後、2年後、3年後にそれぞれに行って、お金を持って、現在に帰ってくるそんなイメージです。
簡単な問題をやってみましょう。
毎年1万円ずつ3年間もらえる商品があります。この商品は現在いくらの価値があるでしょう?利率は10%です。
ここで分かるのは
将来価値:30,000円
年数:3年
利率:10%
正解は…24,868円
これを現在価値といいます。
いつ役立つか?「いまでしょ!」🤣
- 定期預金
- 年金
- 退職金
- 住宅ローン
- 学資ローン
将来のお金を計画をする場合に役立ちます。まず何年後(年数)に、いくら必要か(将来価値)を書き出して、利率で割り戻します。全て足せば、現在いくら投資しなければいけないか分かるんです👏
例えばこんな問題が解けるようになります。
- 退職まで5000万円貯めたい!毎月支払えるのは1万5千円、年利12%、福利回数が12回/年だったら何年間かかる?
- 850万円するBMWを買いたい!現在手元にあるのは300万円。6年後に買いたい。必要な年利は何%?
ちなみに答えは…
- 約30年
- 約19%
です。
「こんな好条件日本にはないなぁ」と思いながら演習問題やってました😅
ビジネスではこんなときに活躍🌟
- 投資の意思決定
- 融資の返済計画
- 投資から得られる利益率の決定
- 株式や債券などの評価
後半で出てくるのでお楽しみに😊
どれも企業にとっても投資家にとっても重要な決定ばかり、現在価値の理解がいかに投資分析で大切か分かります。まさに鍵といえますね🌟
まとめ:
現在価値は、投資分析の鍵
次回、「組織行動論②」につづく。