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【MBA】財務会計論⑦

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いよいよ財務会計論最終回です。

いやー、ついにここまで来ました👏

長かったような、短かったような。

学んだ知識は、「財務分析」でフル活用中🌟

バスケ部時代のフットワークを思い出します。

やっぱり基礎が大切ですね👍

 

Week7講義内容:

 

結論:

キャッシュ・フローを制するものは、ビジネスを制する

 

質問1:キャッシュフロー計算書から何が分かるの?

 

企業のお財布に自由に使えるお金は一体どれだけ残っているかが分かります。

 

このお金をどう上手に使うかがビジネス成功の鍵になります。また計算プロセスから、企業のお金の流れが分かります。

 

家庭にあてはめると家計簿にあたる、賃貸借対照表損益計算書でもある程度見ることができます。しかし項目が多すぎて全体像がつかみにくいので、分かりやすくするために3つに分けています。


営業活動:本業からの利益

投資活動:資産の売買、設備投資、M&Aなど

財務活動:借入、返済、株式発行、配当など

 

式にするとこうなります。

 

営業活動+投資活動+財務活動=フリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)

 

3つの財布から現金を取り出してテーブルの上に並べるようなイメージですね。


営業活動:しっかり本業で稼げているかが分かります。家庭にあてはめると給与の手取りになりますね。手取りがマイナスだったら生活できないので通常はプラスになります。ここがマイナスの場合は要注意です。借金してその場を凌いでも、自力で稼ぐ力がなければ立ち直ることができないですからね。

 

プラス項目:(入ってくるお金)

  • 商品やサービスに対する支払いの受け取り
  • 利息の受け取り
  • 配当の受け取り

マイナス項目:(出ていくお金)

  • 給与の支払い
  • 協力業者への支払い
  • 在庫の仕入
  • 利息の支払い
  • 税金の支払い

 

投資活動:家庭にあてはめると土地や家などの資産の売買、株式や社債、有価証券などの売買になります。企業の場合は、おおまかに次の3つで、資金をどのように有効活用しているかを見ることができます。積極的な投資(企業買収や将来に向けた設備投資)をしている場合はマイナスになります。

(1) 有形固定資産(土地、建物など)や無形資産(特許などの)の取得や処分
(2) 株式や社債、有価証券の購入や売却
(3) 現金の貸付やその回収

 

プラス項目:(入ってくるお金)

  • 資産を売却をしたときの利益
  • 株や社債を売却したときの利益
  • 社債を償還したときの利益
  • 貸付の回収

マイナス項目:(出ていくお金)

  • 資産の購入
  • 企業買収
  • 株式や社債、有価証券の購入や支払い
  • 借りた金額の返済

 

財務活動:家庭に当てはめると、住宅、車、教育などのローン、貯金になります。
企業の場合は、株主からの資金調達や株主への資金の払戻し、債権者からの資金の借入や借入金の返済になります。資金をどのくらい、またどのように調達しているかが分かります。

スタートアップ企業がビジネスを大きくするために資金調達をしたり、大企業でも新しい事業への参入や施設の大幅な拡充(データセンターは物流センターなど)をする場合は多額の資金調達が必要となる為、大幅なプラスになります。成熟した企業になり追加投資よりも、株主への還元(自社株買いや配当の支払いなど)を重視すると変化は落ち着いていきます。

 

プラス項目:(入ってくるお金)

  • 株式の発行
  • 自社株の売却
  • 社債の発行
  • 借入

マイナス項目:(出ていくお金)

  • 自社株の購入
  • 配当金の支払い
  • 社債の償還支払い
  • 借入の返済

 

質問2:実際の仕事ではどのように役立つの?

キャッシュ・フロー計算書を駆使することで次のことが可能になります。

  • 資金繰りを心配せずプロジェクトに専念できる。
  • 支払いを滞りなくすることで、協力業者からの信頼を得る。
  • 債権者から「返済の心配はない」と思ってもらえる。
  • 投資家から「投資したい」と思ってもらえる。
  • 経営者として改善すべきポイントが見える。

先日、起業家の友人からコロナウィルスの影響で、入るはずだったお金が急に入らなくなって本当に大変だったという話を聞きました。キャッシュ・フロー計算書はそういう不測の事態への対応にも活躍します。

 

最初に就職したゼネコンでは、知識、経験、資格どれもなかったので当然、給料が低かったです。社会人1年目で結婚したぼくは、どうやって家族を養っていくかを考えて悩んでいました。そんなときに出会ったのが「金持ち父さん、貧乏父さん」の本。ボードゲームまで買って、投資について考えるようになりました。そのゲームの名前が「キャッシュ・フロー」です。

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当時は知識が足りなくてピンと来ていませんでしたが、いまはその大切さが良く分かります。このゲームでは「本業の収入ではラットレース(同じ場所をグルグルまわること)から抜け出せない」仕組みになっています。つまり投資にチャレンジしなければ、先へ進めません。

 

キャッシュ・フロー計算書で全体像をつかみ、フリー・キャッシュフローを最大限に有効活用して、賢く投資することでラットレースから抜け出す。これが鍵なんですね🤔

 

まとめ:

キャッシュ・フローを制するものは、ビジネスを制する

 

次回、マーケティング基礎⑦」につづく。